「幸せになる住まい」の匠 石ヶ谷英明(1級建築士)です。
今日は、「家を買う」 「家を建てる」 という考え方についてお話したいと思います。
「家を買う」という表現は、すでに完成した形で存在する対象物を、金銭を払って手に入れる意味を持ちます。
「家を建てる」は、家族の形態やライフスタイルに合わせて、長く快適な生活を送るための
智恵や工夫を土台から作り上げて行く意味があります。
完成した器に家族をはめ込むか、家族の希望やライフスタイルに合わせてイメージを練り上げて
新しい家をつくっていくか。
「買う」か「建てる」かで、家に対する向き合い方は、違ってきます。
その家に、自分と家族が住み、そこで幸せに暮らしていくイメージをしっかり持つことが
先々家に飽きないコツだと思います。
「買いたい」という思いだけが強く、どう暮らしていくかを具体的にイメージしなかった人の中には、
家を自分たちの生活の場として十分に活かせない時があります。
所有するだけで満足したらあまりにも、もったいない。
だから、家でどんな楽しい暮らしができるのか、家族とどんな時間を過ごすのか
どんな夢を育てるのか、どのように家を家族と共に住みこなしてゆくか
自分の思いを織り込んだ家を「建てる」気持ちで臨んでくみたらどでしょうか?
そのことを、サポートしてゆくことが私たちの役割ではないでしょうか。

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